2022/04/07 建築
建築の中の遊びごころ

とある場所 見ていて
わざわざなんで?ってものがある
それがつくられた本来の目的から離れて違う用途に転用するってやつだ
そこにまじめさと遊びごころが生まれてぐっと世界が広がっていく
住まいだってそうだよね
真面目一辺倒でつくっていくと
なんだか窮屈で住みここちが必ずしも良くないことが多い
まあ、遊びごごろは余白といってもいい
余白をいかに生み出して具現化する作業が設計行為とも言える
このベンチは楽しい
ネットで「ドラム缶ベンチ」を検索するといっぱい出てくるし
たくさんの人がやっている・・・
2022/03/12 建築
やっぱり生の声を聞くのがいちばん
陽気に誘われて外に出たくてたまらないって時があるよね。
なんかムズムズして落ち着かないというか無性に誰かに合いたくなる。
春だなあ
今日は森の活動場所めぐりで、道すがら木材加工センターに立ち寄ると、
運よくA社長が土曜日なのに数人の社員と仕事をされていた。
木に出具合や価格動向など、生の声をお聞きする。
特にウッドショック後の値段が気になるが、やはり以前と比べて一定の高止まり感ではあるようだ。
それが山に還元されればいいのだが・・・
このヒノキは何処から出たのですか?
塩江の民有林だとか。年輪を数えると60年は超えていた。
申し訳ありません、仕事の手を止めてしまいました。
2022/02/27 建築
設備の取出し/見えないところを丁寧に
壁面の電線管と配線の取出し状況である。透湿防水シートの貫通部位の水の進入防止の処置で、防水テープを貼った上からシームレス材で巻いてある。ここまでやっておけば万が一壁仕上の裏面に水が回っても一応の安心感があり、壁面内部への水の進入は防ぐことができるだろう。また防腐処理のされた横胴縁は20cm程度ごとに通気を兼ねた水抜きのスリットがある。よく配慮がなされた丁寧な仕事である。ややもすると透湿防水シートを張る意味を理解しないまま壁を貫通して、そのまま何の処置もせずに仕上面のシールでおしまいってことがある。そこまではないにしても「ヤリマシタだけ」のルーズな仕事は日常茶飯事、職方の仕事に対する心構えやちゃんとした施工管理、それと注意を喚起する監理の目線が欠かせない。見えるところ丁寧にするのは当たり前、見えないところをきっちり仕舞う施工者を選びたい。
2022/02/23 建築
板塀のコト/隣地からも美しく
板塀の納まりを考えるとき、支持をどうするか。金属の支柱で足元をコンクリートに埋め込んで固定するのが一般的だが、全て木で納めたい時はバットレスを付けるというのが古来のやり方で、これだと片方に出っ張りが生じる。それも嫌だなあって思っていたら、道すがら目に留まったのがこの大和塀で、スッキリと設えている。支持の角材を等間隔に置いて、基礎のコンクリートと塀の木支柱をステンボルトで縫い付けている。これだと出っ張りがないから、表裏関係なく取り付けることができる。ただコンクリート基礎の立上りは必要だが。オール木なので経年変化による木の風情が楽しめて、年数を経てもう終りかなって時は土に還り環境負荷が少ない。この板塀、とある製材・材木店の塀で、敷地内には商品の木材が整然と積まれていた。
2022/02/19 建築
数十年を経た床下を見ると
構造体は健全に保たれていました。まずは安心。ここのところの建物調査で普段は目にすることのない床下や天井裏を点検することで、建築当時の様子を伺い知ることができて興味深いものがあります。コンクリート基礎や下地の木材は劣化もなく良好ですが、建築当時の清掃は不十分だったようですね。カンナくずやノコくずをとらないまま床を伏せ込んだようです。今は床下環境を活かす造りもあって工事の残渣がある状態での引渡はあり得ません。いつの時代も良質な仕事は見えないところを大切にします。