2023.05.28 散歩道
廃屋の美
なんて、あるのだかどうだかわからないけれど、こういった建物に出くわすと思わず佇んでしまいます。藁屋根にトタンをかぶせて屋根を長く持たせようとしたもので、50年前の田舎ではよく見られましたが、今はほとんど無くなりました。住人がいなくなって何年になるのでしょうか。眺めているとここで営まれていた暮らしの情景が浮かんできます。今と比べれば格段に少ない材料でこのような民家はつくられていました。貴重な材料を無駄なく大切に使っていたこの頃、惜しげもなく余材を廃棄する現代の家づくりとはずいぶん違いますが、それはユタカサなのでしょうか。土がはがれた壁に現れた竹の小舞が哀れを誘います。やがて柱が朽ちて倒れて、時の経過とともに草木と一体化してゆく潔さ、人生もかくありたいと思ったりします。

2023.03.07 Project
じいちゃんが植えた木の家P⑮/リアリティを見る
2023.01.01 散歩道
新年のごあいさつ
新年あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりありがとうございました。本年も倍旧のお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。2023年が皆さま方にとって良い年になりますよう祈念いたします。

城山からの初日の出 今年も雲の間からチラリと
2022.12.21 建築
合わせ梁の制作
回転コンポーザーで120角を貼り合わせて成240の梁を制作する。
これで120*240*6mのヒノキ梁が4丁出来上がる。
今回公共の建物で採用し、一度使ってみたかった無垢材の合成梁である。

2022.12.12 建築
ここのところ木造建築の設計が続いていると
鉄骨がえらく新鮮に感じる。
若い頃はRCや鉄骨の図面ばかり描いていたのが、
ここ20年は木造の設計が主で鉄骨はたまに描くくらい。
まあ設計の難易度からいえば、
RCや鉄骨は木造に比べてある意味で楽だと勝手に思っているんだけど
実際はどれも練度が必要であることに変わりはない。
木造も鉄骨もフレームが組みあがった爽快感はたまらないね、
RCだとこうはいかない。
