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2025.07.02 その他

解体設計を思う

とある昭和55年に建てられ、廃園になった幼稚園を解体することになり、遊戯室に重ねられていた家紋模様の赤いカバーの座布団。当時の幼子たちはこの座布団に座って色々な行事ごとをしていたのだろう。解体はその建物が刻んで来たリアリティを消し去ることであり物悲しさを覚える。直接に関わったでないしろそれはある。かたちあるものはいつかは消滅するが、人の記憶を消し去るのは容易ではない。

©香川県 一級建築士事務所 森風舎.