2022.05.31 Project
じいちゃんが植えた木の家P⑥/作業路
すっかり緑が濃くなったヒノキの森。
搬出用の作業路のルートを設定してマーキングされた。
図上と現場の双方で描いていく。
当たり前なのだが、
建築用材としての木は植林して50年60年かけて生育し伐期を迎える。
そして伐り出した丸太は製材され、乾燥を経てやっと柱や梁になる。
普通その間の過程は見えないし、よほど意識しないと見ることはないだろう。
よく住宅の建築現場に出向くが、ぼくだってそれを想像することはまれである。
ゆっくりと時が刻まれながら到達点に向かい、
一つひとつ事かなされて共有する時間が積み重なる。