S邸の耐震改修工事が完了しました。
脆弱だったX方向にに増設した1階の耐震壁です。
半間、部屋に突き出たようになりました。
壁は石膏ボード下地に和紙を貼っています。耐力壁は面材(合板)。
床下はコンクリート基礎を設けて、既存基礎と鉄筋でつないでいます。
天井裏は補助梁を入れて2階床組と一体性をもたせ力が伝わるようにしました。
古い建物は図面資料のないことが多く、今回もまったくありませんでした。
現状の図面起こしから始めて、耐力要素を当てはめていく、という根気のいる作業です。
要素検討は常に安全側でやっていくのがポイントです。
〈耐震診断・耐震改修〉
8帖間の一部に設けた耐力壁。